2010年05月21日

第一回 セリフの研究3、セリフと人物性実践ワーク75

(第七話 エーデルワイス(7))

その誰かは、転介を抱き上げた。
「大丈夫か!おい!転介っ!」
遠のく意識の中、自分を抱き上げる男
正 義太郎の顔を、転介は見た。

「涼からお前への伝言だ……
 『お前の正義を貫け』……だってよ……
 もう、俺死ぬんだな……
 俺が死んでも……
 代わりはインドカリー……」


最後のセリフはつまらなかったけど
転介らしかった。

そして、肝心かなめの殺人者の名前を
告げ忘れていることも
非常に転介らしかった。


帰り道、華恋はつぶやいた。

「また椅子にしばり忘れちゃったな。
 それに、刺すときは白い服着せたかったなぁ……」

――――――――――――――――――

美女崎華恋は白が好きだった。
だから、白い花を唄ったあの歌
エーデルワイスが好きだった。

なぜなら、
白ほど赤を鮮明に映し出す色は
無いのだから。

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(最終話 「正義か悪か〜Alone Agein」 に続く)


posted by lilac at 18:00| シナリオ創作演習T | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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