2010年05月29日

第一回 セリフの研究3、セリフと人物性実践ワーク83


(最終話 正義か悪か〜Alone Agein(7))


○華恋の部屋

華恋「ねぇねぇ〜!私を刺し殺してみてっ!
 憎いでしょっ!ねっ?ねっ?」
   床に跪いたまま、華恋を見る義太郎。
華恋「わたし、抵抗は絶対にしないよ!だって!」
   義太郎、目に呪いが宿っている。
華恋「わたし!見てみたいものっ!
 正義って本当にあるのか!
 悪って本当にあるのかっ!
 見てみたいのっ!」
   義太郎、悪鬼のような形相で立ち上がる。
華恋「もし義太郎君がこれだけ憎い私を殺さなかったら
 それこそ本当の正義よ!」
   義太郎、ゆっくりと華恋に向かって歩き出す。
華恋「でももし義太郎君が、あれだけ愛していた正義に背いて
 私を殺したら、それこそ本物の悪よ!」
   義太郎、華恋に向かって歩く。
華恋「わたし、どっちの本物も知らないから!
 見てみたいのっ!さぁ、早く見せてっ!」
   義太郎、華恋の前まで歩き、立つ。
華恋「さぁっ」
   華恋、目を閉じる。
義太郎「……」
   義太郎、華恋の首筋に包丁を向ける。
義太郎「……」
   義太郎、きつく目を閉じる。
   包丁を持つ手が震えている。
   義太郎の閉じた目からさらに涙。
   幼子の寝顔のような、安らかな顔で目を閉じている華恋。
   義太郎、目をカッと開く。
   義太郎、自らの首を刺す。
   血が吹き出て、華恋の顔を
   白いワンピースを赤く染める。
   義太郎、床に倒れる。
   華恋、目を開ける。
華恋「……」
   残念そうな華恋。
   華恋、淋しそうな顔。
華恋「また、独りぼっちになっちゃった」
   華恋、一人部屋に佇んでいる。

  完



posted by lilac at 18:00| シナリオ創作演習T | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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